民法総則

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【民法総則】消滅時効まとめ

民法における消滅時効とは、一定期間権利が行使されない状態が続いた場合にその権利が消滅することを認める制度です。自動的に消滅するわけではなく、当事者によって時効が援用されると権利が消滅します。債権の消滅時効債権の消滅時効の起算点(166条1項...
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【民法総則】取得時効まとめ(時効part2)

取得時効とは?取得時効は一定の要件を満たすと占有者がその物の権利を取得する制度です。取得時効の要件(162条)【長期取得・短期取得に共通している要件】・所有の意思をもって平穏かつ公然に占有を開始する・他人の物の占有である・一定期間の占有の継...
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【民法総則】追認とは・法定追認とは(取消権を放棄して取り消すことができる行為を有効に確定する)

追認とは?取り消すことができる行為を、有効なものとする意思表示です。取消権を放棄することなので、一度追認した行為を取り消すことはできません。追認の要件は2つです。1.追認の意思表示をする時点で取消の原因となっていた状態が消滅していること⇒未...
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【民法総則】無効とは?取消とは?

無効とは取消とは?無効は最初から当然に効力が生じません。取消しがあると、いったん有効に成立した行為(契約など)の効力が、遡って消滅します。初めから無効であったものとみなされます。(121条)無効と取消の比較無効取消効果はじめから無効取消の意...
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【民法総則】表見代理(代理part3)

「表見代理」とは、無権代理人の外観を信頼した第三者を保護するため、無権代理行為について本人に効力が及ぶ仕組みです。表見代理は3つの類型があります。第109条【代理権授与の表示による表見代理等】第110条【権限外の行為の表見代理】第112条【...
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【民法総則】無権代理(代理part2)

無権代理無権代理の意味と効果第113条【無権代理】① 代理権を有しない者が他人の代理人としてした契約は、本人がその追認をしなければ、本人に対してその効力を生じない。② 追認又はその拒絶は、相手方に対してしなければ、その相手方に対抗することが...
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【民法総則】任意代理と法定代理とは?(代理part1)┃代理権の範囲、代理と使者、代理権の濫用、代理権の消滅事由)

任意代理と法定代理とは?法定代理は、法律の規定や裁判所の選任によって代理権が生じます。本人の意思とは関係ありません。法定代理の例は、未成年者の法定代理人である親権者、後見人や保佐人・補助人があります。法定代理人の代理権の範囲は、法律によって...
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【民法総則】詐欺・強迫(96条)のポイント

第96条【詐欺又は強迫】① 詐欺又は強迫による意思表示は、取り消すことができる。② 相手方に対する意思表示について第三者が詐欺を行った場合においては、相手方がその事実を知り、又は知ることができたときに限り、その意思表示を取り消すことができる...
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【民法総則】錯誤(95条)のポイント

第95条【錯誤】① 意思表示は、次に掲げる錯誤に基づくものであって、その錯誤が法律行為の目的及び取引上の社会通念に照らして重要なものであるときは、取り消すことができる。一 意思表示に対応する意思を欠く錯誤二 表意者が法律行為の基礎とした事情...
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【民法総則】心裡留保(93条)のポイント

心裡留保とは「本人の真意とは異なる意思表示を本人が相手に表示すること」です。本心が勘違いをしている場合は「錯誤」になります。第93条【心裡留保】1. 意思表示は、表意者がその真意ではないことを知ってしたときであっても、そのためにその効力を妨...